血は立ったまま眠っている

マイ初日行ってきました。
まずは全体を見渡せる2階席、見晴らしは良く、全体も見えたけど、メインではない人たちのセリフが聞き取りにくくて、まあ、そんなキャラ設定だとしても、ストレスが〜
事前に仕入れてた通り、シーン的にキツイと思う子もいるだろうなあ…
ただ、その中での森田さんは、セリフが原作どおりで、その節回しと森田さんの通る声がすごくマッチして良の純粋さが際立ちます。すごくセリフが聞きやすい。んで、かわいい17歳だわ。
 
で、結局数回行けることになったので、とりあえず、ほとんどネタバレ等仕入れずに行ってきましたが…
んーー、メイン3人以外で、セリフが聞き取りにくいのも相まって、これ1回じゃよくわかんないよー。が、最初の感想。
で、ここから下は、まったく予備知識ないまま、訳わかんない消化不良状態での、こういうこと?という勝手な予想つか、想像です。パンフも読んでないし。ワイン呑みすぎの酔っ払った頭で考えたことなので。
なので、当たってるか外れてるかもわかんないし、たぶんネタバレも入ってるかもしれないので、この先は隠しておきます。
次は原作本を読んでから、コクーンに行きたいと思います。
今回はあくまで予備知識なし、セリフ聞き取れずの初見です、ご勘弁。

 


森田さん演ずる良は、常に灰男のみを尊敬し、また理想的な詩を読んだりとものすごく純粋で、また「海」を見たことがないというくだりが何度かありましたが、それは「海」という表現であるけど、純粋すぎて、世間とか大人の世界とか、理想だけでは進めない現実の世界(人間のいやな部分)を見たことがないということなのかなと。
そしてより汚く生々しくて、下手すると17歳の純粋に理想を追っている少年にとっては嫌悪感を抱かせるために、良と姉の夏見、灰男のいる左側の理想を追う世界に対して右側の世界があったんでしょうか?
だから、後で考えるとあまりセリフを細かく追わなくてもいいのかな?その雰囲気だけでもいいのかとも思ったり。
くびつりの死体に対しての反応も、冒頭の右側の反応と、最後の左側の反応が違うのも、対比なのかなと。
で、悪巧みが失敗しても自首して、与えられた場所(それが牢獄でも)で上手いこと妥協して楽しんで、そのまま搬入口を使って実際の外に出て行ける(要領よく生きている)右側の人たちに対して、純粋ゆえに妥協できずに、海である世間を上手く渡れずに追い詰められて、それでも現実を受け入れられずに最後に某所の隅っこに追い込まれていく良という対比なのでしょうか?
なんか、ちょっと「つげ漫画」の世界の窒息感に似ているというか、まあ時代が似た世界だしなあ。