零のかなたへ

さて、やっと「零のかなたへ」の感想。(といっても大して書けてません)
内容的には、売れない漫才コンビが、なにかに呼ばれるように坂道からトラックにつっこんで、昏睡状態の時に魂(というか意識?)だけが、呼ばれるように1945年の夏に飛んでいった話ということになるんでしょうかね。
それを結ぶのが森田剛さん演じる金太のお守りのがま口なんでしょうか。
このあたりの説明を補完してくれる部分が、名前忘れましたがそういうのを勉強していた特攻隊員の存在だったりするわけで。
遭難した漁師とその記憶を持った子供の話とかで、なぜそうなったのかというのが説明されて、また金太も同じような状況なのかな。
さて、説明はまあいいや。
特撮もTVでは、あの程度の合成が限界なんだろうなと…ただ、爆発はさすがの迫力だったけに、その差が…。
で、森田剛さんですが、今までだと萌えポイントたっぷり、うわー剛様だよ〜って、感じなんですが、今回はポイントがないわけではないけど、とにかくそのドラマの世界に見事に溶け込んであまりの違和感のなさが逆に新鮮でした。
最初兄貴と一緒にいないとなにも出来ない、がま口がなければ不安で何も出来ない、おいてかれそうになると、絶対いやだという、そんななさけないけどかわいらしい金太が、特攻隊員と同化して、周りの環境を理解していくうちに、兄貴以上にその事実を受け止めて、真実を知ったときに、すごくしっかりとした考えを言える男になっていくという、成長っぷりがすごく自然に見られたかな。
でも、やっぱり剛様演じる金太はすごく可愛くもあり、成長した金太はすごく凛々しくなっており、おかげで妹(未来の母親)に語りかけるシーンから泣かされてしまいました。
ああいう、剛様の凛々しいイ顔つきや、やさしい語り口調はに、カウンターくらった気分。
しかし、最後、特攻したあと、昏睡状態から戻ったら、金太だけ亡くなったってことは、金太はずっとこの人生の繰り返しになるでしょうか?そう考えると、うーん…
で、金太はわかりますが、田代が飛ばされてしまった理由がイマイチ理解できなかったんですが、金太の輪廻につられたんでしょうかね。
なんか、生き残った田代のほうがメインぽいけど、流れ的には実は金太の話にも思えてくるし。まあ、舞台も本も読んだことがないので、他がどうなのかわかりませんが。
あと、アドバイザーのおじいちゃんの、国を守るの「国」とは、家族であり、友人だったということという話と、この話がリンクしてるから、なおさら泣けたのかな。意外とこの部分がちゃんと語られないというか、「国」の解釈とか、「守る」というより「犠牲になる」みたいなドラマとかよくあると思うので。そのへんが、泣かされた部分かも。