殺人者

と、いうことで、本日最後の観劇。
最後におっそろしい席での観劇、三宅健様拝観席、別名見上げ席、暗闇から勝君とまさえ奥様だけがぼーっと浮かび上がるシーンで、あまりに至近距離で浮かびあがったので、心の中でぎょえーーー!っと。
もうねー、三宅さんの演技から出てくる、勝君の息遣いまではっきりわかる近さ、キャストの微妙な表情とか、誰と誰が今つながってるか?アイコンタクトしてるか?とか。
とにかく、今まで気づかなかった部分が一気に出てきて、逆に頭パンクです。
(観劇後のビールでパンクともいう)
とにかく、皆さん顔の表情がとにかく微妙な部分まで細かく見せてて、その表情は何を意味するの?なんて考えてると、処理能力少ない私の頭はまだフリーズ気味です。
まとまらないっていうか。
これはさー、「演技者。」とかで、映像でじっくり見たいほどの表情の細やかさじゃないの??なんて。
でも、舞台の上で生に役者と役者が実際にその表情で、やり取りしてるのをリアルタイムで見るから面白いのかもね。
で、細かい部分はこれは、何を意味する?なーんて考えると話がまったくまとまらないので、おいおい思い出しながら考えてみて、なんとなくまとまれば書くかな。
ざっくりと感じた部分は、人がコミュニケーションをとる庭や暖かいオレンジに光る窓がある普通の家にくっつくように迫っている雑木林の暗さというのは、普通の人間の生活(=人)のすぐとなりに「暗い闇の部分」てのがあるってことなんでしょうかね。
その雑木林でまりちゃんが見たという人は、その闇から聞こえる自分の闇の部分とか、ねもっちゃんで言うところの、いつも自分を見張ってて、サドルを盗む奴がいると思い込んでて、だから「雑木林の向こうから見ている」というような台詞があったのかなと。
舞台に近いところから見たせいかもしれないけど、普段見る舞台より家や雑木林のセットに圧迫感があったし。
そんな圧迫感のセットにたぶん基地が近い土地のために、上空には頻繁に飛行機の音、これがまた圧迫感を増大。
そこに、何度も台詞の中で表現される、台風が来る前の生ぬるい、湿っぽい空気感とか風の表現。これから天気が悪くなってきそうな湿っぽさが感じられ。ますます圧迫感がというか…。
そんな世界の中で、出演者の役どころとか、その細かい表情とか、感情の入り乱れた台詞や動きを気にしてたら、もう頭パンクです。
まさえさんが犯人だったわけですが、一度は雑木林の手前で止める事が出来止めるのは、まさえさんの雑木林である闇の部分に行く前に自分を抑えたということで、殺してしまいそうになったけど、そこでとめることが出来たってことでしょうか?
で、2回目は「雑木林に入ってしまった=自分の闇が勝った」と、いうことで、殺してしまったということでしょうかね?
なんか、物理的な動きで考えるから難しいのかな。
雑木林が真っ暗な夜の海で、初めてだったみたいな表現があっと思いますが、これがとうとう自分の闇の部分が勝っちゃった、開放されたってことでしょうか。
1人で任された子育てに疲れて、どこかに行きたいみたいに思ってたときに、雑木林にその行きたい世界を見ちゃったというか。
パンフ読んでると、役者さんが結構苦労してるし、舞台のセット、効果すべてに意味があるみたいな話が書かれているし、役者さんの誰かは、2回観てもわからなかったらあきらめてくれ(笑)なんて書いてあるし。
何度も見た方はそうやって、細かい部分の意味を考えるのもいいし、1回のみの方は、全体で感じるのでもいいんでしょうかね。
私は何度見ても、全体でなんとなく感じることで精一杯でしたよ。
さて、このモデルになったのは、千葉県の某郊外の市らしいですね。
新京成新津田沼駅とJR津田沼駅の乗り換えとか、ヨーカドー側の改札とか、聞き覚えのあるリアルな表現が、ちょっと知ってるだけになるほどなんて。

で、今回は公演時間が短いので、毎回帰りに大久保で飲み会。
今回は韓国料理、辛いけど美味かった!
鍋はTVで見て食べてみたかった、トッポギとかソーセージとかインスタントラーメンが入った奴。辛かった〜。
久々に1号登場で楽しかったっす。