金閣寺

ネタバレかな、たぶん。
計3回行ったわけですが、ぶっちゃけ最初は2階席だったので、ライトを使っての表現とか、舞台上にある棚とか机とかがシーン毎にいろんな表現にめまぐるしく使われている様子、そして、最後クライマックスシーンの炎上の表現とか、そこに至る後半の舞台自体の表現とか、すごいなあと感心しつつ見てたわけですが、視力が弱い私にとって、
あの暗さ、その中で暗めのライトの中で演技する人たちの表情とかが全く見えない、もう少し明るかったらと思いつつ、1回目が終りました。
もう、目を凝らしているだけでだいぶ体力消耗されました。
しかしながら、最後に向けて「開いていく」開放感の表現を見た後では、あの暗さは、外界と内界の鍵が錆付いて閉ざされてしまった世界と考えれば、そして、光の強弱で表現すること、たとえば電車の中に差し込むライトとか、暗い中に照らされる道とか、そういうものも演出なんだろうなあと思えてくる。あのフラッシュとか、クライマックスのものすごい明るさとか。
で、他2公演が1階席のおかげで、やっと表情を見ることが出来て、暗い中での、セットを踊るようなすばやい動きで変えていく黒子のような人たち。暗闇の机の下とかでも、続けられる芝居の一部のように、時には演者の心情を一緒にあらわすような表情やポーズだったり、とにかく暗い舞台上だけど、いろんな感情がめまぐるしく動いている感じとでもいうか。
そして、やっと森田さんの表情を見ることが出来ましたが、
もうね、溝口にしか見えない、髪の毛があるときのことが思い出せないというか、
京都弁?のやさしい口調に吃りが自然だわー。
昨日見たときは、最後のシーンでにやりと笑い、そしてクックッと笑いながら、最前列の座席に座っていく、とにかく凄かった。
とはいえ、数箇所、ああこの動きが森田剛の動きだわー、というツボがあったけど、あくまで演技に関係ない部分ですが、
そして鶴川と一緒に「絶景かな」のシーンで、1、2回目は同じポーズを真似するんですが、昨日は、「やあ、絶景かな」「さあ…」「ちがうよ!さあだよ!」と、掛け声だけで突っ込まれ、恥じらい頭を鶴川の腕にこすり付ける感じが、うきゃーかわいいっ!と、思ったのはここだけの話。シアワセだった時期だったのねえと…。
で、友人は2階席の1回だけだったので、鶴川と溝口の関係の部分が理解できなかったようで、あの暗さとか、そういう表現は凄いけど、あの規模の会場でやるには、見る側にキツイのかなあと思ったり。
しかし、最後のカテコですっかりいつものごーちゃんに戻るあたりが、これまたすごいなあと。
で、本日岡田さんが観劇ですと?ツイッターが大騒ぎというか、そこから日生劇場にもいらっしゃーい!というツイートで祭りになってて笑った。
岡田さん、ごーちゃんだけでなく、坂本さんのがんばりも見に来てあげてください。