Pal Joey

ということで、感想ですが。

ネタバレ回避は難しいので、この後はお気をつけくださいね。
あまりの良席で、最初にスポットライト浴びて出てきたジョーイは、明るい茶髪にきっちりまとめた髪と、同系色の眉の色で、ちょっとのっぺりに見えたのは、席の位置のせいだと思いたい。
だって角度によっては、もちっと暗い髪の色に見えたから。
んで、今回は大人のしゃれた世界と言う感じというか、濃いかなあと思って食べたら、いろんな濃い味はあるけど、後味は悪くないって感じですかね。
坂本さん演ずるジョーイは、本人は野心とか、本能的に気になった女性を口説くとか、そんな奴なんですが、まあ天性のモテ男素質ありな感じなんですねえ。んで、甘えん坊気質とかへタレ気質もありで、そんなところが女の人にはほっとけない感情を引き出されるというか、感情を動かされるというか。
そんな男と女性3人の話なんですが、酒場のダンサーさんとか、支配人とか、バーテンとか、全てにちょっとしたストーリーがちゃんとある感じで、特に女性陣が元気でしたたかな感じで生きてるって感じで、メインの3人だけじゃなくて、他のキャスト全てが個性が見えてくる感じ。
ストーリーはまあわかりやすいので、どちらかというと、ジョーイと女性達の会話とかそこに出来る空気とかを楽しむ感じなのかなあ。ただ、そこの部分はまだ始まったばかりで、熟成されてない感もあり、時間がたって熟成されてくると、その雰囲気がもっと気持ちよく見れそうな感じなんだよなあ。
OZとかASUみたいな、派手!って感じは少ないけど、大人の世界、あの時代の雰囲気をゆったり見ることと、その時代のジョーイ扮する坂本さんのスーツ姿が大変萌えます。
特に、正面より、あおり気味の角度から見る背中のラインがたまりません。あおりなので、足長効果倍増、背中ライン最強。
そして、幾度となく着替えられるいろんなスーツが全て似合う。しいて言えばもっとダーク系の色のスーツを見たかった…
まあ、普段着ない色とかネクタイがあるので、それはそれでスーツ見るだけでも楽しかった。
前のほうだったので、近くに女性ダンサーさん突然登場だったり、グラディス様登場でびびった。彩吹さん歌うまい、足きれい〜、んで、予想以上に似合ってたし、グラディス良かった。
リンダもいかにもなかわいらしさ。ASUもいけそうだなあ。
そして、高畑さんの存在感がすばらしい。
んで、ベットの上でのシーン、席が良すぎてジョーイの生膝は見えるのに、寝顔が見えないという罠。さぞかし上半身裸体か!とか、勝手に妄想補完してたのに、今朝のウララ見たらランニング来てすやすやおやすみしてた…ちっ…んでも、高畑さんうらやましす。
っていうか、脱線だけど「ウララ」にて、高畑さんが坂本さんの歌声に「甘くて豊かで、もうとろけるよ」とコメントしてた。
そして「稽古の途中から、本当にこの女性を落としてやろうかと思い出したら、稽古が楽しくなってきた」という坂本さんに、「いつも言ってるの、だから公演が終ったらやめにしないとだめだよ」「はい(坂本)」というところがまるでお母さん(笑)
とはいえ、その歌声を2週間堪能してくださいとレポーターさんに言われると、「これが最後だとおもう、こんなシアワセな瞬間は、燃え尽きるよ」って、ヴェラの格好でいつもの感じでしゃべる高畑さん、面白い。
ということで脱線終わり。
歌声はすばらしく良く、ダンスもセットの関係であまり大きく動けない空間で、一見地味かもしれないけど、あの動きとか身のこなしは結構大変なんじゃないか?というダンス。
しいて言えば、2幕が女性がメインになってきた感じだったので、ラストをもう少し出て歌って欲しかったかなあ。
とにかくさりげなく始まって、さりげなく終ってく、大人の夢の世界みたいな。
お芝居も、力みが入った部分はいつもの感じだけど、口説いたり悪巧みみたいな感じでは自然な感じだった気がする。
記者会見もそうだけど、坂本さんは結構ジョーイに近い部分がある気がする、本人無意識だろうけど。
ミュージカルと言いながらも、ストレートプレイとの境界が少ない感じの舞台でした。これは、パンフか雑誌かどこかに書いてあったけど。
あと1回見に行く予定だけど、まだ先。だれかアンケートにもっと髪を黒めに、あの色はライト当たると色が飛んじゃうよーと、書いてください〜!
最後のアンコールで、お手振りもらったーと勘違いできたのでシアワセな気分、緞帳から出てきて1人でご挨拶、帰ろうとして場所見失ってて(笑)